立て直せ、人生。

人生行き当たりばったりなアラサーが、無事にアラフィフになれるように頑張らないブログ

猫バーは地上に顕現した天国「猫カフェ きゃらふ」

猫って可愛さそのものを形にあらわしたものだと思う。

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ぼくがまだこの三次元の世の中にとどまっている理由の大きな一つとして、猫がこの世に存在しているからってのが挙げられる。 それほどまでに猫は可愛い。二次元で表された猫も無論可愛いけれど、3次元から2次元に写像する際にいくらかの大切な情報は欠落してしまって、やっぱり猫は3次元に限る、とぼくは思うのだ。

そんな猫を眺めながら酒を飲める店がある。その名を、「猫カフェ きゃらふ」。

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燃やせ、ゴキブリ。

親の黒光り、人々は名を伏してこう呼ぶ。「G」。

名前を呼んではいけないアイツ、とも呼ばれ、人々から恐れられる存在である「G」。 特に、飲食店で目撃されたら最後、パニックが起こる。 しかし、世の中はままならないものであり、飲食店にこそ「G」は出没するのだ。

花金、時刻は夜の10時。残念な友人たちと、残念な感じで飲み歩いたその日、某有名浜焼き店にぼくらはいた。ハシゴの二軒目であり、相当酔っていた。店の中はけぶっており、少し目が痛い気もした。

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加藤千恵「ラジオラジオラジオ!」を読んで胸が痛くなる

青春時代は、往々にして「痛い」。自意識過剰で、自分勝手で、ここではないどこかに行けば、きっと未来が開けるはずだ、そう疑うこともなく信じ込んでいたりする。

ラジオラジオラジオ!

加藤千恵「ラジオラジオラジオ!」を読んだ。2001年を舞台にし、受験を控えた等身大の女子高生を描いた本作品は、読んでいて「痛い」。それは、冒頭にも書いた通りだ。

主人公のカナは、トモと一緒に、週に一度地元ラジオ局の女子高生パーソナリティーになる。カナはテレビ局を目指し東京を夢見る。トモは地元の学校へと進学するとしている。そんな二人がすれ違ってゆく物語。

はじめに簡単な感想を述べておくと、とても地味な物語だ。2001年当時の雰囲気が驚くほど明瞭と描かれた作品で、正直「これ2000年代初頭に描かれた作品では?」と思ってしまうほどであった。端的に言って最新の作品なのに古くさい。

主人公は痛いし、読んでいて目を背けたくなる。派手な事件も盛り上がりもない。けれど、それでも、ほとんど同じ時代を生きたぼくにとっては懐かしく、あの頃を嫌でも克明に思い出してしまい、ページを繰る手を止めることができなかった。

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