立て直せ、人生。

人生行き当たりばったりなアラサーが、無事にアラフィフになれるように頑張らないブログ

【ネタバレあり】「ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」感想。オトナだからこそ、刺さるものがある。

冒険活劇って、やっぱりワクワクする。きっと知らない世界がどこかにあるんだって無邪気に信じてた子供の頃。

こんなに広い世界なら、きっとアトランティスやムー大陸なんてものがどこかにあるのだと、どこかに希望を抱いていた。

そして、いつかぼくらはそれをみつけ、ぼくら以外の誰もが知ることのなかった、秘密を得るんだって淡い期待を抱いていた。

ロストテクノロジー、知られざる遺跡。そんな、子供にとって「ワクワク」する要素を詰め込み、丁寧にまとめあげられたこの作品は、たいへんに良い作品である。

もちろん、欠点はいくつかある。アーティスティックなポスターの雰囲気に寄り添えていない点(でもこれは、ポスターの完成度が高すぎるだけだ)。あるいは、冒険活劇と言いつつ、難所を攻略するシーンが一部ダイジェストになってしまっていた点。

個人的には、インディージョーンズを意識した演出(音楽を含む)が、子供向けにしても安直で、少々幼稚に感じられた点が残念だった。

しかし、それでもなおこの作品は良作たりえるのだ。

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地元の友人からの年賀状を受け取るのがつらい

いつも年賀状は、明るい残酷な知らせと共にやってくる。

正月、帰省し実家のポストを開ける。差し込まれた年賀状の束のなかから、三枚だけ、自分宛の年賀状を抜き取る。そのなかに、あの子からの年賀状が含まれている。

何年か前から年賀状のやり取りはほとんど途絶えた。特に理由はなく、卒論だとか就活だとかが忙しくて、数日後回しにしたつもりが、そのままふつっと途絶えたのだった。

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【ネタバレあり】ピーキーな映画「傷物語 Ⅲ 冷血篇」の感想と批評

ついに完結した傷物語劇場版。 1年かけて完結されたこの作品、一言で表すと、 すさまじい作品 だった。

ゆっくりと、しかし大きく広げられた物語が、うねり、暴れ、そして収束する。 極端なまでに「静」と「動」が色づけられたこの作品。

三作目となる冷血篇は、その集大成と言える作品だった。 一作目、二作目と進化を遂げていたこの作品だが、三作目は一段飛ばし完成度が高まっていた。

静かに生きているように見えている人物だって、その中に確固とした信念、 想いを抱いている……

それぞれの人々の生き様と信念と深淵を描いたこの作品は、この三部作で幕を閉じた。 しかし、恐ろしいのは、この三部作は始まりの物語に過ぎない点である。 日常が裏返ってしまった阿良々木の物語は、ここから 始まり なのだ。

  • 作画と演出は、アニメ演出の行き着く先
    • 作画は超絶クラス
    • 撮影もずば抜けている
  • ストーリーについて
  • さいごに
  • 関連エントリ
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