立て直せ、人生。

人生行き当たりばったりなアラサーが、無事にアラフィフになれるように頑張らないブログ

アフィよりもポエムの方が儲かる悲しさ

午後12時オフィス街、仕事を抜け出し外に出た。職場ヒッキーのぼくは、あまりの眩しさに目が溶けそうになる。

こんな日は、暗くじめじめとしたインターネットにダイブするのが良い。ネットは広大なのだから。

ぼくはツイッタークライアントを立ち上げ、タイムラインを覗き込む。 2chが便所の落書きならば、Twitterは汚物が次々ながれ去って行く下水管だ。

その中に一つ、きになるものが流れてきた。フミコフミオのツイートだ。

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ハゲ薬を飲み始めた。AGA治療とプロペシアと通う病院の選び方(治療2ヶ月目)

本エントリは、薄毛に立ち向かうハゲ予備軍のお話である

代々受け継がれる言葉、だなんて大層なものはないのだけれど、母からよく言われた言葉がある。

「ハゲる前に結婚せよ」

なるほど、父方の家系は頭頂部から心もとなくなり、母方の家系は前から攻めてくる。母方の家系のハゲっぷりは豪快で、ぼくの生まれる前に亡くなった祖父は、通称「ハゲジー」と呼ばれていた。ぼくは、未だ祖父の本名を知らない。

この二つの合いの子であるぼくは、言うなれば将来を確約されたハゲ・サラブレッドとも言えよう。そんなぼくを母は心配していたのだ。

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映画『夜は短し歩けよ乙女』感想〜映像に振り回される濃密な90分【ネタバレあり】

大学生活ってのは、まるで長い長い一夜のようである。

一年があっという間の一夜のようであり、しかしどうしてその一夜は忘れがたく濃密で、長い長い一夜のように感じるのだ。

一見矛盾したこの感覚を、見事映像化してくれたのがこの作品である。

一言で言おう。傑作である。どこか古風で衒学的でユーモラスな森見作品を、どうしてここまで完璧に映像化できるのか?不思議に感じるほどの作品である。

しかし、森見作品を忠実になぞっているわけではない。むしろその逆だ。映像作品としては暴れ放題好き放題にやっているのだ。一見ビビットな色遣い、誇張された表現、下衆な表現に一歩踏み込んだ描写、抽象的な映像……アニメというより、実験的アート映像の連続のようなのである。

しかし、やはりこれはまごうことなき「夜は短し」であり、これ以上の映像化はないのだろうとぼくは思う。

監督は、奇才「湯浅監督」。四畳半神話体系でも森見作品の完膚なきまで完璧な映像化を成し遂げた映像作家であり、直近ではテレビシリーズ「ピンポン」なども好評を得ている。

本エントリは、この興奮したぼくの感情を一気呵成に書き立てたものである。

無論、 ネタバレ注意 である。森見作品において、ネタバレなどという概念があるのかは議論の余地があるかもしれないが。

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