立て直せ、人生。

人生行き当たりばったりなアラサーが、無事にアラフィフになれるように頑張らないブログ

映画

頼むから劇場版「若おかみは小学生!」を観て(ネタバレなし感想レビュー)

さぁ映画を観よう今すぐに!なぜなら映画はいつ上映が終わってしまうか分からないからだ! さぁ「若おかみは小学生」を観よう今すぐに!なぜなら上映期間はあっという間に過ぎ去ってしまうからだ!*1 youtu.be 兎にも角にも「若おかみは小学生」を皆に観て欲…

アニメ映画「ペンギン・ハイウェイ」のススメ(途中からネタバレありレビュー・考察)

かつてのぼくらの夏は、ほとんど永遠だった。 そのころ、世界は不思議で満ちていた。ぼくらは、少しずつその世界を齧って咀嚼し、理解を深めていったように思う。 「ねぇ、かつての少年。いま、きみは世界をどれだけ知って、どれだけ偉くなったんだい?」 ペ…

【ネタバレあり】映画「きみの声をとどけたい」は優しい日常を描く泣けるアニメ|感想・レビュー

かつてのぼくらの夏は、ほとんど永遠だった。 そのころ、世界は不思議で満ちていた。ぼくらは、少しずつその世界を齧って咀嚼し、理解を深めていったように思う。 「ねぇ、かつての少年。いま、きみは世界をどれだけ知って、どれだけ偉くなったんだい?」 ペ…

アニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」はひどい作品か?感想と考察

これ、原作観てないとわかんねーんじゃねーの? それが第一印象。原作の実写映画が好きな人は、「なにこれ」って怒る人いそうだし、アニメだけで入った人は「わからん!」ってキレるだろう、そう感じた。視聴後、「つまらない」と酷評されているのを見かけて…

実写映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は、子供時代をまた拗らせそうになる傑作だ

少年時代、想いと行動とがちぐはぐとしたり、自分の想いと行動とが、一致をみないことが多々ある。 思い返してみると、どうしてああいう行動をとったのか、どうしてそうなったのか——自分でも理解に苦しむことがある。 けれど、それを含めて、きっとそのとき…

【ネタバレ】キンプラこと「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」の感想と考察

同じ映画を何度も観るのは、気を違えたものが行うことだと思っていた。 2016年、そんなぼくの理性を奪い、気を違えさせてくれた映画がある。 そして、2017年6月、そんな映画が帰ってきた。その名を、キンプリという。 どんな映画か、という野暮ったい説明は…

映画『夜は短し歩けよ乙女』感想〜映像に振り回される濃密な90分【ネタバレあり】

大学生活ってのは、まるで長い長い一夜のようである。 一年があっという間の一夜のようであり、しかしどうしてその一夜は忘れがたく濃密で、長い長い一夜のように感じるのだ。 一見矛盾したこの感覚を、見事映像化してくれたのがこの作品である。 一言で言お…

【ネタバレあり】ハリウッド版「ゴースト・イン・ザ・シェル」は楽しめたが、もったいない作品

攻殻機動隊のハリウッド版について、一言で言うと「壮大なファン作品」という感じである。 はっきりいって全く期待せずに観に行ったのだが、思いのほか楽しんで帰れたぼくがいた。 押井版やSACの、衒学的ともいえる情報過多なものを期待して行くと、少々肩透…

【ネタバレあり】「ひるね姫」が勿体なくて残念だった理由を考える(辛口感想・レビュー)

攻殻機動隊S.A.C、東のエデンを監督した神山監督。その新作が、封切りになった。 「ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜」である。 公式PVからは、夢と現実が交錯する、SF要素をまぶした青春ものだと感じ取っていた。 社会情勢ものをマイルドにして、東のエデ…

【ネタバレあり】「ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」感想。オトナだからこそ、刺さるものがある。

冒険活劇って、やっぱりワクワクする。きっと知らない世界がどこかにあるんだって無邪気に信じてた子供の頃。 こんなに広い世界なら、きっとアトランティスやムー大陸なんてものがどこかにあるのだと、どこかに希望を抱いていた。 そして、いつかぼくらはそ…

【ネタバレあり】ピーキーな映画「傷物語 Ⅲ 冷血篇」の感想と批評

ついに完結した傷物語劇場版。 1年かけて完結されたこの作品、一言で表すと、 すさまじい作品 だった。 ゆっくりと、しかし大きく広げられた物語が、うねり、暴れ、そして収束する。 極端なまでに「静」と「動」が色づけられたこの作品。 三作目となる冷血篇…

2016年 個人的おすすめアニメ映画ランキング TOP10

今年は異常年。 同じ作品を観るために、何度も映画館に行く……という経験をするのは今年が初めてだったし、 それが何作品にも及ぶのは想像だにしていなかったです。 そんな作品たちを、ランキング形式にして、それぞれに感想を書いてみました。 正直、このレ…

【ネタバレあり】ポッピンQの残念さについて考えてみた(辛口感想・レビュー)

2016年、最後のアニメ映画の期待作だった「ポッピンQ」。 東映アニメーション60周年記念とされたこの作品は、12/23、2016年に滑り込みの封切りとなった。 美麗な背景に可愛らしいキャラクター。プリキュアのEDのCGは年々進化をしているというが、本作品のCG…

【ネタバレあり】『この世界の片隅に』のリンと水原にみる物語のテーマ(考察と感想)

封切り直後に『この世界の片隅に』を観に行ってきた(感想エントリ)。 実のところ、この作品が制作されていることを知ってから、原作はあえて触れずにきた。そうして、一回この作品を観たあと、原作を読み、もう一度劇場(立川の極音上映)に足を運んだ。 こ…

映画『この世界の片隅に』の衝撃を言語化してみる(感想・レビュー)

「あかんて、泣くわこんなん」 それが最初の一言。 コミカルで楽しく、時折笑い声が巻き起こる。そして、終盤はすすり泣く声も聞こえてくる。そして、エンディングロールが終わり明かりが灯るまで誰一人として席を立つことなく、しぜん客席から拍手が巻き起…

劇場版「聲の形」、ネタバレなし感想とあらすじ、そしてぼくの思うこと

映画『聲の形』を観た。ぼくは、とんでもないものを目撃してしまったと思った。 美しい画面と包み込まれるような音楽。うまくコミュニケーションできない主人公たちの心の裡を、カメラの動きが、音楽が代弁しているかのようである。 主人公たちは自分たちの…

泣いた。アニメ「planetarian」の「ちいさなほしのゆめ(配信版)」と「星の人(劇場版)」

廃墟が好きだ。かつて生きていたはずの建物が、街が、機械たちが、静かに眠りについている。建物は未だにその役割の何割か、あるいはほとんどの機能を有してそこに佇む。機械は、今すぐにでも動き出しそうな顔をして眠りについている。スイッチをひねり、明…

新海誠 詰め合わせみたいな『君の名は。』青春拗らせが観て死にそうになった

ジェットコースターみたいな106分。笑って泣いて、ハラハラして。こんな素晴らしい作品を劇場で観られたことを、ぼくは感謝する。 本当は金曜日に仕事を早退して観たかったくらいだけど、我慢した。そして、新海作品の聖地である、新宿のTOHOシネマズで観た…

「傷物語 Ⅱ 熱血編」はクールに滾る熱血アニメ

キスショット様に会わなければ。そう、ぼくの中に流れる血が喚いた。 果たして、熱血編は素晴らしい出来であった。Ⅰの鉄血編と同様、スクリーンで見るべき音響、色彩、作画全てが揃った迫力の作品だ。 間延びした印象が強かった前作と比して、間がうまくコン…

キンプリ4DX応援上映は「やばい」。レビューと感想

レポートを書こうと思っても、どう表現しようかと悩む。だから「行け」としか言えない作品がままあるが、キンプリ4DXはまさにそれだ。 キンプリ応援上映が「観客としての参加型ライブ上映」だとしたら、こちらは「プリズムショーに巻き込まれるタイプのアト…

夢はきっと叶う、世界はきっと変えられる。愛すべき「ズートピア」感想とレビューと考察と

ズートピアを観た。端的に言おう。 なるべく良い音響で、でかいスクリーンの劇場で、観るべき超良作だ。 「ズートピア」は、動物たちが人間のように暮らすハイテク都市。誰もが願いを叶えることができるという。 さまざまな動物たちが共に暮らすこの街に、危…

押井守流 異世界ファンタジー映画「ガルム・ウォーズ」の感想

どんなコッテコテの押井映画が出てくるのだろう?と不安半分、期待半分で映画館に向かった。結果として、いまいち作品を楽しみきれず、物足りなさを感じた。 www.youtube.com 地球ではない惑星「アンヌン」。創造主「ダナン」が創りしその世界では、役割ごと…

泣きそうになった『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』のレビュー・感想 [ネタバレ有]

「映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」を観た。 ちびっ子達が多く、少し騒がしい劇場だったけれど、だから良かった。多分、静かな劇場だったら、ぼくは涙を堪えきれなかったから。 www.youtube.com 春日部にやってきた謎の少女「サキ」。…