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劇場版「紅殻のパンドラ」は良いテクノ音楽アニメ

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細雨が降るなか、新宿へと紅殻のパンドラを観に行った。

短く纏めようとすると、ゼロ年代中ばを思い起こさせる、少し懐かしい感じのドタバタエロSFコメディ……なのかな。

12/5から2週間の限定上映、東京では角川シネマ新宿でのみ上映、あとは大阪と名古屋で1館ずつ。
非常に限られた館での上映だったはずなのだけれど、席はガラガラでスクリーンど真ん中の良席で観ることができた。

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作品は50分ほど、おそらくテレビシリーズの1,2話をエディットして作られたものであろうことが推測できた。劇場版の幕引きも、キャラクターの紹介が終わり、一通り活躍しおえたところで次なるピンチ!一体どうなるの!?というところ。

家に帰ってから未読の原作を引っ張り出してみると、どうやらかなり原作に忠実であることが見て取れた。ううむ、やりおる。

原作を読まない時点で感じた印象としては、ゼロ年代半ばのアニメだなあということ。やりすぎなくらいに極端にキャラ付けされた人物たちが忙しなく動き回り、何かが爆発しても「これはギャグ要員ギャグカットだから死んでないよね」と受け取ることができるし、一方でシリアスシーンでは「これはやばいよね」と受け止めることができる。そのように描かれている。
狙いすぎのサービスシーンも、と言おうとしたが、これは近頃のアニメの方がより進んでいるような気がする。

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人によっては「古くさい」と言いそうなつくりだけれど、昨今のストーリーの無い日常アニメに辟易している私としては、士郎正宗のSFの粉が掛かった、萌えキャラ祭りでとても楽しく観ることができた。
その点において、「萌えx戦闘シーンxCG撮影」ノウハウを持つStudio5組はマッチしていた、と思う*1

戦闘シーンでは、透き通るようなテクノ音楽が、劇場の音響設備から流れてきて盛り上げてくれた。古き良き80年代を感じさせるノリで、サントラが出たら必ず買おうと思わせてくれるほど。

残念だったのは、やはり作画か。劇場版クオリティに達していないというか、テレビシリーズでも、1,2話でこれは大丈夫か?と少し不安になる程度の出来。引きは頑張って直しているけれど、背景とキャラがマッチしていなかったりして、レイアウトが不安定なのが観ている側も不安にさせる。

TVアニメシリーズは、売れるんじゃないかなあ。攻殻みたいに気合い入れて観る必要もないけど、ストーリー空っぽってほどでも無く、テンポ良く可愛い女の子たちがイチャコラしている。キャラクターたちの行動やノリも、突っ込みどころ満載だし、ね。

*1:咲-Saki-などの制作でそのあたりは慣れているだろうし、旧GONZOだから撮影は強いし、CGにも慣れているだろうし