立て直せ、人生。

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イケダハヤトは東京か?

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イケダハヤトは東京だ。
彼は、東京からどこかの片田舎に引っ越したけれど、実際のところ東京に依存した生活をしており、それは日本における地方の現状に似通っている。

ブロガーと呼ばれるインターネットにゴミを撒き散らすタイプの人間*1の一部は、こう嘯く。 「インターネットは地方と都会の垣根をなくした、東京で生活するメリットなんて今やない」
しかし、それは本当だろうか?イケダハヤトは東京という呪縛から逃げられたのだろうか?

そうは考えられない。東京の呪縛は強力だ。テレビの情報発信だって東京中心の話題だし、映画だって同様だ。東京消耗などと嘲笑ったって、東京の人たちに向かって情報発信している時点で、より東京の呪縛に強力に絡め取られているのは明白だ。タイトルに東京、などという刻印が刻まれている時点で、勝負は決していた。

インターネットなら東京だの地方だの国だのは関係ない?そんなことはない。データセンターひしめく東京が、もし直下型大地震で壊滅したとしたら、日本のインターネットは麻痺状態に陥る。イケダハヤトとて例外ではない*2

だから、イケダハヤトに憧れてブログを書く人たちにこう言おう。

「また」東京で消耗してるの?

東京から逃げ出したいという愚痴を、夢を、日本のインターネットの中枢から発信する。そこは東京だ。田舎から発信されたパケットは、規則に則り運ばれて行き、東京のサーバーへとたどり着く。

東京から逃げた先は、やはり東京だった。それは、どこかディストピアじみていて趣深い。「ここはインターネットだ!東京から解き放たれた!」それは見えなくなっただけで、東京はより深く僕らのなかに根をおろす。

インターネットで地方と東京の垣根がなくなるなんて幻想だ。同じサイトが見られてもAmazonは1時間では届かないし、紹介されたイベントは東京でしか観られない。ネットでのみ完結する体験はどこでも味わえるが、それはよりリアルでの体験の価値を押し上げる結果になるだろう。べつにそんな屁理屈をこねなくて良い。当たり前に、東京の方が集まってくる情報や体験の絶対量が多い。単純に、それだけだ。

だから、ぼくは東京で消耗し続ける。そして、たまには檸檬*3を片手に大手町*4を散策するのも良いだろう。

*1:このエントリーも、その証左となる。

*2:イケダハヤト氏のブログは、ライブドアブログであり、その実体はNHNテコラス、旧データホテル社にて運用されている。データセンターとしては日本にもあり、古い情報ではあるが、東京にもその一つがあるという記事がある。traceroute を実行すると、どうやら大手町のKDDI関連の施設にあるように思われる

*3:梶井基次郎の代表作「檸檬」では、レモンを爆弾に見立て、丸善を爆破する想像をしながらその場所をあとにするシーンで締められる

*4:大手町は日本のネットワークの重要な結束点であり、サーバーが置かれるデータセンターが密集する地域として有名。この地域が壊滅すれば、日本のインターネットのかなりの部分が機能不全に陥るだろう