立て直せ、人生。

人生行き当たりばったりなアラサーが、無事にアラフィフになれるように頑張らないブログ

小説のラフスケッチをしてみる

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創作欲を満たしたいけど、どうしても満たせないことがある。例えば全体構想が思いついていないけど、ふとシーンが思い浮かぶとき。ふと、何かに使えそうなフレーズだけが浮かぶとき。頭の片隅に置いておく、というのはよいけれど、それでは思い出せず使えなくなることがある。

ぼくはそんなとき、そのフレーズをさっくりとメモり、ついでに肉付けてワンカットだけ切り出したような、ワンフレーズの創作をする。もしかしたら、人はそれを創作ノートとか呼ぶのかもしれないけれど、ぼくはそれをワンフレーズ執筆とか自分で呼んでいる。あるいは、ラフスケッチ。

絵を描く人も、普段は完成作を目指した物ばかり描いているわけではないとおもう。書き物も同じではないか。 なんでもラフに思いついたものを書いてみる。ボロボロでも完成させないといけない、いつまで経っても作品は出来上がらない、なんて言う人もいるけど、はじめから完成させるつもりでないラフスケッチだったら話は別だ。

そして、これはよい訓練にもなる。ぼくの創作は趣味で、確保できる時間にムラができてしまう。副業*1が忙しいときはどうしても長いものが書けない状況になる。そして、落ち着いた頃に書こうとして、呆然とする。「勘」が鈍り、何も書き出せなくなるのだ。このラフスケッチは、良い錆止めとなり、そんな悲しみを未然に防いでくれるし、何より楽しい。

日記もトライしたことがあるが、長続きしない。日記は、積み重ねられてくると過去の自分という他人に出会うことができるという喜びがある。しかし、書いてる最中は作業感を感じてしまうし、何より構えてしまう。その点、このラフスケッチだと、ほんの数分でできるし、縛りがないから純粋にものを書くことを楽しめる。

もしかしたら、物書きの人にとっては当たり前のことかもしれない。けれども、ぼくにとってはなかなか新鮮な発見だった。このメモの中から、いくつか趣味の創作小説に転用することも多い。ぼくは引き出しは多くないけれど、ふだんからこういう風にポケットを増設し、小さな欠片でもしまいこんでおけば、時々大きな結晶に育てることもできるんだと、他の人々にも知ってもらいたい。

*1:本業の方は遊びのほうだから、収入を得るための仕事は副業なのだ