読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

立て直せ、人生。

人生行き当たりばったりなアラサーが、無事にアラフィフになれるように頑張らないブログ

ブラック企業からは逃げたくても逃げられない

スポンサーリンク

よく過労死やブラック企業問題で「逃げろ」「やめろ」っていう言葉が出てくるけど、じゃあってんで簡単に辞められるのかっていうと、そうそう簡単に辞められる訳がないとぼくは思うのだ。

撤退戦に身を投じることができるんであれば、最初っからやっている。なんらかの要因によって、その撤退戦ができない状況だろう、と考えるのが自然だ。

f:id:cho-zu:20161221021719j:plain

転職できない理由

今よりひどくなる、かも

まず、 今よりひどくなるかも っていうのがある。

生き馬の目を抜くような就活戦線をなんとかくぐり抜け、たどり着いた先は「ようこそ地獄へ!」。 新卒入社1社目だと、他の会社の状況なんて分からない。疑問なんざ挟む余地がないのである。

「社会は厳しい」「学生気分でいるな」「昔はもっと厳しかった」

上の世代は、そんな呪詛じみた言霊によって若者を縛りあげてゆく。

「 そう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな」

「他の会社の方が厳しい?サバンナでライオンに向かって言ってろ」

そんな風に言い放てる気概とか気力とかがあれば良い。 しかし、日夜自己分析をして、落とされた理由をあれこれと様々思い巡らして…… 自尊心がことごとく破壊されてしまった若者に、そんな気力なんてないのだ。

「落とされたのは、もしかしてお辞儀が浅かったからでは」「地毛だけど、髪の毛が茶色なのを見咎められたのかも」「謙譲語を間違えたからかも」

事実、ぼくの就活生時代にもそんな風に本気で思い悩んでいた人は何人もいた。

若者を年寄りのいいように動かす——まるで社会全体が強調して洗脳しているようにすら感じてしまう。

お金がねぇ

ブラックとかって得てしてお賃金が少ない。 だから、「とりあえずやめるか」っていう決断なんてできやしない。

ブラックで困っているが、金銭的に踏ん切りがつかない人に「貯金してないのか?」という人がいる。

うるせぇ!できたらやっとるわ! というハナシである。

くったくたに疲れて、自炊する元気なんてある訳がない。 手っ取り早く餌をかっこんでサッサと眠りたいのが本音だろう。 ただでさえ手取りが少ないなかの、外食やコンビニ飯。 それが嵩めば、手元になんてお金は残らない。

「殺される、とにかくやめねば」と思ったとして、給料が少なければ失業保険とかだって雀の涙。 蓄えがなければ、そんな雀の涙の失業保険の給付を頼りに次を探さなければならない。

心と体が蝕まれて辞めた先に、また地獄の就職活動が待っているのだ。 かなりのハードルの高さである。

時間もねぇ

次を見つけてから……と思ったとして、いつ転職活動をするのか、という話である。

転職した人の話をきくと、有給使ってたり私事都合で午後休をとったりしたと聞く。 あるいは、都内であれば、遅めの面接の時間(20:00〜)をセットアップしてもらって、 仕事が終わった後に向かうという。

しかし、退勤が19時にできたり、気軽に休みが取れたら会社を辞めようとは思わないのである。

ブラック企業にハマったら抜け出せない

こう考えてみると、一度ブラックにハマったら完全に負のスパイラルになってしまう。 「最悪の場合でもどうにかなる」というアテがないと、人は焦るし、行動に移せなくなる。

教育や育児が減らされて老人向けの福祉ばかり議論の俎上に載っていると様子を見ると、社会一丸となって、弱者を食い物にしているように感じる。

次世代をきちんと育てることこそ今後の経済発展にもつながる。その恩恵は老人世代含めた、あまねく国民に降り注ぐ。 だから、不景気で予算がないというのであれば、まず経済政策であろう。

だというのに、アラカン(アラウンド還暦、またはアラウンド棺桶)世代は「贅沢しない昔みたいイイカンジの生活をdoしたい」とか世迷いごとを のたま ふのである。

いまの60代が子供の頃の昭和30年は平均寿命が65歳だし、いまの50代前半が子供の頃の昭和45年でも平均寿命は60歳を下回っている *1

老人世代が増える上になかなか減らない という現状は、ジリ貧である。

だから、もし「昔みたいに慎ましくして、経済発展を望まなければ」という高齢者が目の前にいたら、ぼくはこう言いたい。

だったら、あんたらも慎ましい寿命になってくれよ

生存戦略

対する若手世代はどうするのか。

ぼくの周りでは、「実家に帰る」「ルームシェア」ふたつのどちらか採る人が多く見受けられた。

実家暮らし

実家は、オーソドックスな選択肢だ。家賃を多少いれても、一人暮らしと比べれば随分浮く。 食事も、だいたい用意してくれるし、洗濯物も……ということで、忙しくても比較的人間味のある生活を送れるようになった、と聞く。 ぼくも、少々精神的に参っていたときに「最悪の場合、実家に戻らせてもらうかもしれない」と母に話を通していた。

しかし、難点はご近所さんだ。地域によっては奇異の目で見られたり、そうでなくても町内会行事に「若者だから」って駆り出されてしまったりという話を聞くこともあり、ここでも若者搾取かぁ、と感じざるを得ない。

ルームシェア

実家に帰れない、帰りたくない。実家が遠かったり、不仲であったり……そんな人は結構多い。

そんな人が採るのが、ルームシェア。思ったよりカジュアルに行われている。 気の合いそうな人同士で光熱費を浮かしたり、食事を作りあったり。ネットの存在と思っていたシェアハウスも、案外カジュアルに行われていて、当番でご飯を作ったり掃除をしたり……とのこと。

なかなか楽しく、寂しさは感じないとのことであり、人によっては一人暮らしよりも心地よいと言っていた。

さいごに

東京に出てブラック企業に勤めた友人。 何人かは撤退線に成功して元気に職場に通っているし、何人かは失敗した。

ブラック、と言うほどでなくとも、「どうせ家に帰ってもやることないでしょ」 と言って、無茶な仕事を要求してくる人も多い。 しかし、ぼくは思うのだ。遊びすら満足にできない状況で、仕事に打ち込めるわけがない、と。

忘年会を終えて駅まで歩く最中、ある友人が言った。

「最近、夜景を見ると気分が悪くなるんだ。あの夜景の灯りひとつひとつが、業務の灯りで、カップルどもはそれを眺めて綺麗だ、って囁きあっているんだ、って考えてしまう」

そう言って、周りを見渡した。 休日だというのにどのオフィスビルも、まばらにフロアの灯りがともっていた。

f:id:cho-zu:20161221022107j:plain

関連エントリ