立て直せ、人生。

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ハゲ薬を飲み始めた。AGA治療とプロペシアと通う病院の選び方(治療2ヶ月目)

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本エントリは、薄毛に立ち向かうハゲ予備軍のお話である

代々受け継がれる言葉、だなんて大層なものはないのだけれど、母からよく言われた言葉がある。

「ハゲる前に結婚せよ」

なるほど、父方の家系は頭頂部から心もとなくなり、母方の家系は前から攻めてくる。母方の家系のハゲっぷりは豪快で、ぼくの生まれる前に亡くなった祖父は、通称「ハゲジー」と呼ばれていた。ぼくは、未だ祖父の本名を知らない。

この二つの合いの子であるぼくは、言うなれば将来を確約されたハゲ・サラブレッドとも言えよう。そんなぼくを母は心配していたのだ。

「結婚はまだか」「ハゲる前にはよ結婚せんと」

御年91歳、完動品のビンテージ品である昭和一桁生まれの祖母は呟く。しかし、機は熟さず。伊代はまだ16だし、ぼくはまだ29なのだから。

しかし、いよいよ事態は動きつつあった。大学院時代から細くたなびきたる前髪、やうやう薄くなりたる生え際。そんな社会人4年目、ぼくは意を決し、病院のドアをノックした。

診察

「家系で禿げてる人は?」

「父方も、母方も。頭頂からと前からです」

カリカリとマウスを動かし電子カルテに入力する医師。ぼくは緊張しゴクリ唾を飲む。果たしてどんな診察が行われるのか。ぼくは不安であった。

「じゃ、始めちゃいますか。副作用もあるので、少量から始めましょう」

あまりにもあっけなさすぎて、僕は間の抜けた声で「はぁ」と応えた。

病院の選定について

そんなわけで治療をはじめたぼくであるが、かかっているのは、AGA治療の専門クリニックではない。至って普通の町医者だ。

AGA治療をしようと思い立つ。検索をしてみる。なんか特定の病院の名前ばかり目に入る *1

中を読んでみると、判で押したような内容である。要約すると「プロによる頭皮の診察」「プロペシアの投与」「頭皮へのミノキシジル塗布」「ミノキシジルタブレットの投与」である。AGA治療で名を馳せる有名病院は、上記の内容、丁寧な経過の診察、頭皮への栄養素の投与。

この中で、最も効果があるのが、ミノキシジルタブレットとプロペシアである。しかし、ぼくはミノキシジルタブレットを処方している病院は、真っ先に選定から外した。つまり、ネットで大々的紹介されてる有名な病院は、おおよそはなから選定対象外とした。

なぜか。

未認可薬のミノキシジルタブレットを、気軽に処方する病院に信頼が置けないからである。

プロペシアは認可薬だし、その効果も保証されている。しかし、ミノキシジルは塗布用に国内で認可は降りている一方(リアップとか)、タブレットは未認可だ。

専門治療病院は、AGA治療一本で食ってく必要がある。だから、多少危ない橋を渡っても、未認可だが効果の高いミノキシジルタブレットを処方しようとするだろう。

一方、副業的にAGA治療「も」やっている病院だったら、無難な治療になるだろう。安心して飲める薬はプロペシア(あるいはそのジェネリック)しかないのだから、それを処方して、時々検査をしてくれるところだったらどこでもいい。

そんな訳で、本業が儲かってる個人病院で、AGA治療をしているらしき病院を探し、通うこととしたのである。

薬と費用について

一般的な病院であれば1万円を切る

AGA、男性型脱毛症の治療薬として有名な薬、プロペシア。国内認可薬である。

保険の効かない治療のため、病院によってことなるようだが、ぼくは診察費とあわせて初診は1万円とちょっと。

2回目の診察では、血液検査を実施したので、診察代が高くついた。しかし、薬がファイザー製薬のジェネリック品 *2 に切り替わったので、総計の費用はやはり1万円程度と変わらずなのであった。

3回目以降は、だいたい7,000円になるよ、とのことである。毎月かかる費用であるので、少しでも安くなるのはありがたい。

初めからジェネリックでええやん、という向きもあるが、副作用の様子を見るために、少なめの0.2mgからの処方をしたためだ。ジェネリックは1mgしかなかったようだ。

副作用

副作用として、一番気がかりなのが肝機能障害、ついで性欲減退、性機能障害である。

2回目の診察にて血液検査が行われたのは肝機能障害の有無を確認するためだ。

また、性機能障害については、言われてみれば朝の御屹立が弱くなったような気がしないでもないが、ここしばらく仕事の忙しさと体調の悪さが目立つので、薬の副作用が原因とも言い切れない。まぁ、誤差の範囲内程度なのであった。

あとは、初期脱毛についても目にしたが、確かにこれはあるかもしれない。普段よりも抜け毛が多くなった。

二ヶ月目の現在

ここ1、2週間気づいたことがある。髪の毛にコシが出てきた。

細く頼りなくなった前髪は、シャワーを浴びるとぺたり倒れ、頼りないすだれ状になってしまっていた。しかし、ここしばらくシャワーを浴びても、頭皮の肌色が見える割合が減ってきているのだった。

また、生え際に、これまではなかった綿毛がぽわぽわ生えてきている。数本、ピンピンと長めに生えているのもある。

調べてみると、通常効果が感じられるのは三ヶ月目くらいからということであるが、ぼくは少々早めに効果を感じられているのである。無論、定量的な比較でない、主観的な感想である。

AGA治療のアフィリエイトサイトについて思うこと

AGA治療について検索すると、様々なブログがヒットする。なんか、ご立派な広告付きで。 Googleの検索結果の汚染が話題になる昨今であるが、これらもどうやらヘルスケア関連で広告単価の高いものを売るためのサイトであろう。

まあ、いい。だって資本主義だし。 このブログもコマーシャルによって収入を得ているブログであるし *3 、そこに大して思うことはない。

しかし、やはり気になるのが、その内容だ。真摯でない。

身体を張った実体験ブログならまだ理解する。けれど、情報寄せ集めの「情報サイト」は、怪しい情報に満ちている。

認可薬のプロペシアだって、恐ろしい副作用の報告がある *4。 広告費目的で、無認可のものについて、安易に勧めるような行為は、道義にもとるのではないだろうか。

さいごに

ぼくの周りでも、結構な人がAGA治療を始めていた。 数ヶ月ぶりに会ってみると「あれ!頭皮が見えなくなってる!」と驚く。

ストレスや体調不良でごそっと抜けた毛を相談しに行ったら、「大丈夫?プロペシア飲む?」といった塩梅で始めた人もいた。

案外、身近な病院で手軽に始められるようであるし、気になる人は早めにアクション起こすのが良いと思う。どんな治療も、早めの治療が肝要なのである。

まだ手遅れでありませんように。

*1:あえて 情報ソースは示さない。ぐぐっていくつかのサイトを渡ってみると、いくつかの専門病院の名前が目に付くだろう

*2:個人輸入では有名なジェネリック、Cipla社製の「フィンペシア」が有名であるが、未認可となっている

*3:その収益の大半は、毎月1,000円という大変リーズナブルな、はてなブログへの支払いへと消える。万一残った場合は、AGA治療へと当てられる算段である。みんなぼくの頭髪のためにこのブログの読者となりなさい

*4:次のような症例もある: 「男性型脱毛症用薬フィナステリド服用中に若年性脳卒中を発症した2症例」(臨床神経学 Vol. 54 (2014) No. 5 p. 423-428)