あの日食べた水信玄餅のおいしさを、ぼくたちはまだ忘れない
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今週のお題「今年見に行ってよかったもの」、というのを、みて真っ先に思い出したのが水信玄餅だ。
6月の頭、抜けるような青い空のもと、友人たちと共に車に乗り込み、一路水信玄餅を目指した。
東京を出たのは朝7時、着いたのは10時間半ほど。都合3時間半ほどで着いた先は、緑に囲まれた、優しげな田舎だった。
近くの駐車場に車をとめ、店まで歩くと警備員の人が立っている。曰く、後1、2週間もしたら行列になって1時間待ちだよ、とのこと。
さて、肝心の水信玄餅は、驚くほど透き通っていて、見とれるほどのものであった。
もうプルップル。
言葉はいらないこの美しさ。
言葉にできない。舌の上で溶ける。存在感の希薄さ。
そののち、お店の前の酒蔵さんを探索したり。中に、雰囲気の良い甘味どころがあったりしてみているだけでも楽しい。
中の庭に行ってみると、まんがに出てきそうな年代物のタンクと、青い空のコントラストが美しく、思わず見とれてしまう。
少し車を走らせると、シャトレーゼの工場もあり、なんとアイス食べ放題。初夏の暑さに火照った体には嬉しかったけれど、さすがに一つ食べたら満足。
さらにもう少し車を走らせると、サントリーの工場も。お酒好きには誘惑の多い施設、ここでしか買えない燻製のおつまみなどが沢山あり、どれもこれも買いたくなってくる。
ここに来た時ばかりは、車で来たことを後悔してしまった。
そして、さらにさらに車を走らせ、締めは温泉。建物全体から漂うノスタルジーが素晴らしくよくて、テンションが上がり続ける。
ぼくは、こういう建物や雰囲気に弱いのだ。
建物からみえる森は、どこまでも深くて、どこまでも青くて、普段自分たちが住んでいる東京と同じ国なのかしらん?という疑問が湧いてくる。
結局一日中遊んで、朝から7時に出て夜10時過ぎに帰宅という運転しっぱなしの1日だったけど、とても楽しい一日であったことを、半年経った今でも鮮やかに思い出せる。
山梨は果物しかない、なんてそんなことはない。色々見所のある山梨に、また来年の夏になったら、行ってみたいな、とぼくは思う。