朝型人間になるために行った、たったひとつのこと
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学生時代、全くといっていいほど午前中に起きられなかった。
そんな僕が、社会人になってからはなんとか会社に行けるようになった。それは、遮光カーテンの排除が一つの転換点だ。
太陽のありがたみ
学生時代、僕は遮光カーテンを締め切っていた。なぜならば、冬は冷たさが忍び込んできたし、夏は日差しを遮り、部屋の中の涼しさを閉じ込めるためだ。
そのため、僕は休日ほとんど日の光を浴びることはなかった。これが、一番の間違いだったのだ。
遮光カーテンの副作用
遮光カーテンを使えば、太陽の光が遮られる。道理である。では、太陽の光が遮られれば、どうなるか。セレトニンが不足する。
セレトニンとは、自律神経に作用し、交感神経を刺激して脳を活性化させる物質……であるらしい。
こいつが不足すると、睡眠周期などが乱れてしまう。また、睡眠をうながすメラトニンと対をなしており、セレトニンが不足すると、メラトニンも減る。
なるほど。太陽を浴びないと、覚醒もしないし、眠気もやってこない、平板な状態になるわけだ。
さて、ここで遮光カーテンについて考えてみる。一日中、蛍光灯の明かりで暮らすとなる。そうすると、必然的にセレトニンが減り、メラトニンも減り、眠気が来なくなる。また、セレトニンは覚醒を担うため、無気力状態などを誘発する。
そうだ、あれだ。 鬱ってやつだ。
鬱と睡眠障害
鬱の治療薬として、SSRI、選択的セロトニン再取り込み阻害薬というものがある。これは、脳にあるセレトニンを吸収する仕組みの邪魔をして、血中のセレトニンの濃度を上げるための薬。
なるほど、鬱の人が昼夜逆転しているっていうのは、こういうことかと分かる。逆にいうと、セレトニン不足から睡眠障害が引き起こされている人は、鬱にもなりやすいと言えるだろう。
カーテンを開けて睡眠障害と鬱とおさらば
カーテンを開けよ。太陽を拝め。
僕が朝方のダウナー人間から、それなりに動けるようになったのは、引っ越しがきっかけだ。窓にあうカーテンを買うのが億劫で、ベッドサイドの窓は、遮光カーテンがなかったのだ。
これが功を奏した。朝、日が昇って一定の明るさになると、まぶしい。そして、勝手に目が覚める。これが、不思議と不快じゃないのだ。
お陰で寝坊で単位を落とし、進級に不具合を起こした僕が、社会人一年目から寝坊による遅刻はなくなったのだ。そして、嬉しいことに、無気力状態であることが減ったのだ。
気が沈んだとき
冬になると、鬱の患者が増えるという。これは、日照時間や光量が減り、セレトニンの分泌が滞るためだろう。そんなとき、気が重くても、僕はカメラを片手に街にでる。散歩し、太陽の光を浴び、街の風景をカメラで切り取ってゆく。
気が沈んだときは何もしていない、という焦りが心を覆うが、カメラで街の風景を切り取って気に入った写真ができあがれば、その日は生産的だった、と自分に言い聞かせることができる。また、軽い運動にもなり、気分転換にもなる。
強制的な太陽の日の光摂取のために、晴れた日の散歩、ベッドサイドの遮光カーテンの撤廃を、僕は推進したい。