ブログ運営1年を迎えた、ささやかな場所
ブログは祈りだ。ぼくは祈る。ぼくのブログを読む人たちに皆そろって幸せになってほしい。
ぼくが祈りはじめた日、2015年12月13日から、ちょうど1年が経った。 本日に至るまでに130記事、18万PVほどこのブログは読まれているという。 読者数は、140人を少し越えた。
他のブログと比べるとこじんまりとしているかもしれない。けれど、こんな地味なエントリばかりのブログを、これほど皆さんに読んでもらえるというのは純粋に嬉しく感じるし、読んでもらえっている人々に感謝している。
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読んでるとラリりそうなハード百合SF『最後にして最初のアイドル』が名状しがたい(レビュー・感想)
「ハードSFでB級で、ラブライブ!の二次創作。しかも百合って聞いたら、どう思う?」
なんだこいつ
「最後にして最初のアイドル」。それが、その作品名だ。 サイコーな百合作品、略してサイコ百合でもある。
第4回ハヤカワSFコンテスト《特別賞》受賞作であるこの作品、読み終えて一言「バカだ」。よくある帯のあおりの「問題作!」っていうのはあまり信用できないんだけど、こいつは確かに問題作だ。そりゃ選考会も荒れる。
この作品、どこを切り取ってもネタバレなってしまいそうだ。公式の書籍紹介の範囲にとどめ、本作品を紹介してみよう。
生後6ヶ月でアイドルオタクになった主人公、古月みか。宇宙一のアイドルを目指して、高校のアイドル部に入部し、新園眞織と出会う。
やる気にあふれる古月みかであるが、スキルがない。一方で、新園眞織は踊りもステップもすぐさま会得するが、アイドルには冷めた感情を抱く。二人は対象的であった。 そんな二人は、いつしか親友となる。
しかし、非情にも現実が古月みかの夢を砕いてしまう。
それから数年後、原因不明の巨大太陽フレアが発生し、人類は滅亡の危機に陥る。 そんな地獄の世界を生き抜く彼女たちの〈アイドル〉活動とは――。
著者自身は、この作品を 「実存主義的ワイドスクリーン百合バロックプロレタリアートアイドルハードSF」 と名付けている。
何を言っているのかわからないと思うが、ぼくも何を読んだのかわからなかった……頭がどうにかなりそうだった。 少なくとも書いたやつの頭はどうにかなっている。
だから、陳腐だが、こう囁くしかないのだ。
「最アイは……ヤバイぞ」
この作品は、ラブライブ!の二次創作が基となっているそうだ。 元々は「最後で最初の矢澤」というタイトルで、矢澤にこと、西木野真姫の「にこまき」二次創作だったんだそう。 なんとも 業が深い。 まあでも、元ネタを知らなくても存分に楽しめる。かくいうぼくも、ラブライブ!はほとんど視聴をしていない。
タイトルは「最後にして最初の人類」のオマージュ。1930年代の名作SFとして(一部では)大変有名。 この本は、国書刊行会からの2004年に出版された。国書刊行会というと、知っている人は知っているカルト的……というか、「ガチ・オカルト本」で有名な出版社。 「世界幻想文学体系」や魔術系の本などを出している。
この元ネタの組み合わせには、なかなかに、味わい深いものがある。
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