立て直せ、人生。

人生行き当たりばったりなアラサーが、無事にアラフィフになれるように頑張らないブログ

土木はアートだ。「土木展」で美しい土木に触れる

土木、って地味だ。

だけれど、無くてはならず、そしてふと立ち止まって土木によって生まれた構造物を見上げてみると、その美しさにしばし目を奪われたりする。

街だって建物だって、使いやすく美しく、そして調和するように誰かがデザインしている。それは、成長をし続ける、完成をみることのない美術品のようなものだ。

現在、六本木ミッドタウン内にある「21_21 DESIGN SIGHT」で開催中の「土木展」は、そんな当たり前のようでなかなか気づかないことを、ぼくに教えてくれた。

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この写真の構造物は、2013年時点での渋谷駅を表したものだという *1。 普段、何気無く使っている構造物たちが、それを抜き出して別の形でみてみると、息を呑むほど美しい。そんなことをこの展示たちは教えてくれる。

  • 街に対する視点を変えてみる
  • 土木のオーケストラ
  • 土木展そのものの魅力
  • 体験してみないとわからない
  • さいごに
    • 展覧会情報

*1:「つなぐ:渋谷駅(2013)構内模型」田村圭介(建築家)+昭和女子大学環境デザイン学科 田村研究室

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鳥貴族で、ひとり貴族。

仕事上がり、ふと焼き鳥が食べたくなることがある。

小学校の頃から、サラリーマンというのは仕事上がりにどこかで飲んで帰ってくるものだと、漫画に教わった。 折詰めを片手にふらふらと帰ってくる、焼き鳥を頬張って頭にネクタイを巻く。

それから十数年、ぼくはサラリーマンになったけれど、服装自由の会社に勤めているし、寿司の折り詰めを買って帰る相手も未だ居ない。で、あれば、あとは残るとしたら焼き鳥だ。

仕事帰り、駅前にある鳥貴族にしぜん足が向き、席に座る。「何名様ですか?」「ひとりです」。一人で鳥貴族に入るのにも、いつしか慣れてしまっていた。独身貴族がひとりで鳥貴族、略してひとり貴族。ぼくは勝手にそう呼んでいる。

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頼むから、小説『君の名は。Another Side:Earthbound』も読んでくれ

ぼくのお気持ちはタイトルで完結している。

「君の名は。」を劇場で観て気に入った人は、頼むから小説版を買って読んでほしい。

「君の名は。」の小説は、2つ出ている。どちらも読んでいただきたいのだが、どちらか一つと言われたら、 サイドストーリー集である『君の名は。 Another Side:Earthbound』だ。

君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)

映画のストーリーは、ある紐の一つをみせてくれた。この作品では、その紐と一緒に束ねられた、また別の物語を魅せてくれる。

物語は、一旦離れ、そしてまた次の結節点で合流する。縁によって結ばれた者たちは、確かにそれぞれ別の人生を紡いでいる。そんなさまを、この本は見せてくれるのだ。

それぞれに物語があり、それぞれに想いがある。それが結ばったとき、大きく物事は動く。

特に親父さんの物語は、もう一つの「君の名は。」ともいえるほどの出来だ。劇場版で切り出されたストーリの前にも後ろにも横にも、また別のストーリーがあることを示す本作は、この作品の世界を一気に押し拡げてくれる。

ぼくは、劇場版を一度見た後、このサイドストーリー集を読んだ。そして、もう一度見観直す必要があった。そして直接描かれなかった物語たちの結末を理解し、もう一度涙した。

rebuild-life.hatenablog.jp

そこにはもう一つの、あるいは無数の「君の名は。」がある。だから、頼む。読んでくれ。

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