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立て直せ、人生。

人生行き当たりばったりなアラサーが、無事にアラフィフになれるように頑張らないブログ

【ネタバレ感想】けものフレンズ 11話に心揺さぶられるぼくと、この作品の魅力

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けものフレンズの11話までを観た。

最終話まで何もブログなどでは書くまい、と思っていたのだけれど、辛抱たまらずこうして筆をとっている。

私事で恐縮であるが、ここのところ仕事とプライベートとてんやわんや、大変に心が脆くなっていた。そんな中、けものフレンズはぼくの心の支えであったのだ。

正直に言うと、ぼくは一度5分で1話の視聴を取りやめていた。なぜか。サーバルちゃんを追い回すカメラワークも悪かったし、イマイチキャラクターの動きもぎこちなく、キャラクターの掛け合いのテンポも悪かったからだ。 しかし、話題になったのを聞き、再度視聴をしてみると、5分で視聴を取りやめたぼくが、どれだけ阿呆だったのか、というのを思い知った。

優しい世界、認め合う動物たち。現実世界では、折り合わない人間達が、自分のポジションから物事を語る。しかし、このジャパリパークはなんて優しく美しく、理想的な世界なのだろうか。ぼくは口をぽっかりと開けて、けものフレンズを摂取し続けることとなった。

始終漂う不穏な空気に目を逸らし、優しい世界に浸っていた

OPのカーンした突き抜けた明るさ、そして天真爛漫としたサーバルちゃん、そして悪意のない動物たちの掛け合い。 そんなものを観ていると、ぼくは心が温かなもので満たされていくような気がした。

それぞれ違って当たり前、お互いの短所を補いあって生きていく。 簡単なようで当たり前のようで、なかなか難しいことが、フレンズたちは自然に出来ている。

それはまるで、ユートピアだ。多少の脅威、セルリアンが居たって、ジャパリパークは夢の世界に思えるのだ。

そんな優しい世界のなかに時折差し込まれる影。壊れたバス、崩壊した橋、人間の痕跡。 そういったものを観ると、どうしてかぎゅっと心臓が掴まれるような気持ちになって、深く考えるのを辞めたのだった。

けれど、そういった「何かありそうだ」という雰囲気に惹かれたのは確かなのだ。そういった作品に一本通った背骨、みたいなものがあるからこそ、この作品はきちんとした確固たる世界を創り上げることができているのだ。癒やしを求めるぼくと、脚本構成好きのぼく。その二つがぶつかりあって、ほとんど混乱した状態となり、10話まで視聴を続けた。

「ジャパリまんになって、フレンズに食べられたい」

結果ぼくは、そんな言葉しか紡げなくなった。

11話を視聴して

優しい世界に浸っていたぼくであったが、9話あたりからジャパリパークの中の不穏な空気が、いよいよ無視できなくなるレベルにまで満ち満ちてしまい、ぼくは怯え始めた。そして11話。ぼくは完全に参ってしまっている。

いや、振り返って冷静に考えてみれば、こういう展開は十分想定し得た。 脚本的にも、「明るいユートピアな描写」と「暗い影を落とす絶滅した(かもしれない)人類の痕跡」対比はこの作品に立体感を与えているし、こういう「落として上げる」という展開は、メリハリが出すためには必須のものだ。

けれど、だけれど。それだって、あのOPや物語冒頭からしてみれば、あまりにもハードな展開じゃあないかい?

かばんちゃんの自己犠牲について

11話の最後、ぼくは泣くのすら忘れて見入ってしまった。 良い物語には、成長がある。この物語には、かばんちゃんの大きな成長があった。

周りに味方が居なくて、敵か味方か分からないフレンズたちに囲まれて、自分が誰かも分からなくて。 そんな世界に放り出されたかばんちゃんの手を取ってくれたサーバルちゃん。

それまで助けてくれたサーバルちゃんを、今度はかばんちゃんが助ける番だ、と行動を起こす。 あれほど恐がりだったかばんちゃんが「食べないでください!」が口癖だったかばんちゃんが、自らセルリアンに食べられにいく。

「サーバルちゃん。みるからにダメで、なんで生まれてきたのかも分かんなかったぼくを受け入れてくれて……ここまで見守ってくれて」

「ありがとう、元気で」

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「なんで生まれてきたのかも分からなかった」かばんちゃんは、何も持っていなかった。 けれどサーバルちゃんと出会うことで、様々な絆や経験、知識を得てきた。 それは、サーバルちゃんに教えて貰った木登りの技で、サーバルちゃんを助けるシーンからも読み取れる。

何もないかばんちゃんは、かけがえのない存在を、サーバルちゃんを得た。 そして、それは何よりも大切な、自分よりも大切な存在となっていたのだ。 それは、あまりにも得がたいものだ。

そして、ぼくは思う。そんな、確かな誰かとの繋がりがあれば、きっと人は人として地面を踏みしめて生きてゆけるんだ。 そんな絆が、ぼくには在るのだろうか。つい、考えてしまうのだ。

あかんて、泣くわ。

さいごに

2話からして不穏な空気を醸し出していたEDについて。 廃墟の写真と、透き通るような歌声の曲。

青い春いつか幕を閉じ
桜と共に舞い散っても
必ず僕らまたどこかで
出会いを果たすだろう

スナネコの声もあてている、みゆはん氏のED曲「ぼくのフレンド」の歌詞からである。 楽しい時期の代表とされる青春、それが幕を閉じて過ぎ去ってしまっても、きっと出会いを果たすことができる。

当初は、笑顔でバイバイとさよならして終わるのだろうか、ちょっとさみしいな、くらいを考えていたのだけれど、 今、この歌詞を読み返すと、熱いものがこみ上げてくるのを堪えきれない。 11話を観ると、この歌詞を含めて、この作品が一つに綺麗にまとめ上げられている、そんなふうに感じる。

なお、テレビ版では出てこない部分、歌詞の最後には次のようにある。

どれだけ敵を作ろうとも
ぼくが君の味方でいるから…… つまりはこれからもどうかよろしくね

つい自己犠牲に走ってしまった、かばんちゃんのことを重ねてしまう。

ぼくは祈る。「どうかよろしくね」が、ことば通り、二人がまた再開して笑い合える展開がくることを。

僕は信じてる。きっと、かばんちゃんが各地でフレンズを手助けして回った「絆」が、きっとかばんちゃんを助けてくれるんだって。 サーバルちゃんが、かばんちゃんを導いた結果、かばんちゃんがサーバルちゃんを助けてくれたように。

OPの最後、フレンズたちの持つロープは絆の暗示で、セルリアンから助けてくれるロープにもなるんだって。ねえ、そうでしょ? たつき監督?

優しい終わりを迎えさせてほしい、頼むから、頼むから……。

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